ダイエットのため、健康のため、ストレス解消のため。
それとも、誰にも邪魔されない“自分時間”を過ごすためでしょうか?
フィットネスジムに通う理由は、人それぞれ。
でも、どんな理由であっても「続けることができるかどうか」が結果を左右します。
続けられる人と、途中でやめてしまう人――その違いは一体どこにあるのでしょう?
「ジムに通ってみようかな」そう思うきっかけは人それぞれです。
ダイエットしたい。
健康のために運動が必要だと思っている。
体を動かすのが好き。
自分だけの時間を楽しみたい。
誰かと繋がりたい。
目的も通う動機も、人によってさまざまです。
でも実際にジムに通い続けられる人と、途中でやめてしまう人がいるのも事実。
続けられない理由としてよく聞くのは、
「忙しくて通えない」
「全然痩せないからやる気がなくなった」
「なんか面倒になって…」など。
どれも一時的なモチベーションや思いつきからスタートしたものが多く、長くは続かない傾向にあります。
では、なぜ続けられる人は続けられるのでしょうか?
ジム通いが長く続いている人には、いくつか共通点があります。
1. 行動が自分に合っている
「この運動、意外と楽しいかも」「無理なくできる」と感じている。
つまり、頑張りすぎず“自分にフィット”している行動を選んでいます。
2. 変化を感じている
体が軽くなった、疲れにくくなった、気分がスッキリする。
数値の変化よりも「感覚的な変化」に気づけることが大きなモチベーションになります。
3. 自分に自信が持てている
「私にもできた」「やれば変われる」という感覚。
これは、心理学でいう“自己効力感”が高まっている状態です。
スタンフォード大学の行動科学者B.J. Foggは、著書『Tiny Habits』の中でこう述べています。
「人は意思が弱いから行動できないのではない。習慣化のためには、行動を“小さく始める”ことがカギである」
「週3回1時間運動しなきゃ」と思うより、
「1日5分だけストレッチをする」「ジムに行くだけでOK」とハードルを下げる方が、結果的に続くのです。
さらに、James Clearの『Atomic Habits』では、
「自分は“ジムに行く人”ではなく、“健康な自分でいたい人”とアイデンティティを変えることで、行動が続く」
という考えも紹介されています。
ジムを習慣にできる人は、次のようなサイクルを自然に作っています。
• 自分に合った行動を選ぶ(好きかも、心地よい)
• 小さな変化に気づく(前より軽くなった、眠りが深くなった)
• 「私は変われる」という実感を持つ(自己効力感)
• だからまたやりたくなる(好循環)
つまり、習慣化とは“頑張ること”ではなく、
「自分が心地よく続けられる行動を選び、小さな成功体験を積むこと」なのです。
ジムに通う理由も、続ける力も、人それぞれ。
でも共通して言えるのは、「続けられる人は、習慣を味方につけている」ということ。
最初から完璧じゃなくていい。
「ちょっとだけやってみようかな」そんな気持ちをきっかけに、小さな行動を積み重ねていきましょう。
あなたに合った習慣が、きっと今日から始められます。